司会者は、一通り手引の該当箇所を自分で終わらせましょう。
その際、手引は三つの部分に分かれていることを意識するとよいでしょう。聖書を共に読む目的は、みことばに聴くだけでなく、みことばに従う群れとなることです。実は、手引もそれに焦点をあてた構成になっています。
聴く: 質問、脚注、コラム、「まとめ」
手引の質問、脚注、コラム、そして「まとめ」までは、聖書を理解することに焦点があたっています。つまり聴くことです。「まとめ」には、該当箇所が一番伝えたいことが書かれている大切な部分です。「まとめ」さえ押さえていれば、グループが脱線していっても、正しい方向に自然に導けます。必要ならば、手引にない質問をグループに投げかけて、大切な部分を皆で思い巡らすこともできます。
従う: 「考えよう」
「考えよう」は、聴いたみことばに対し、個人として、またグループとしてどのように応答するのか、従おうとするのかを分かち合う大切な時間です。
司会者は、準備段階で、この点をあらかじめ自分なりに思い巡らしておきましょう。もし余裕があるならば、「考えよう」に記されたテーマは一つの例に過ぎませんので、グループが置かれている状況に応じた「考えよう」を編み出すのもよいと思います。
祈る: 「祈り」
最後が「祈り」です。「祈り」に記された祈りの文言は、そのセクション全体を反映させた祈りになるように考えられています。これも、グループの心からの祈りに相応しいものに、自由にかえていただいて結構です。
司会者は、上記のように手引の構成と流れを理解して、自分なりに「聴き、従い、祈る」までをしておくと、グループを導きやすくなります。
初めて司会をする場合、不安を覚える方もいらっしゃるでしょう。しかし、心配する必要はありません。手引の質問を淡々とグループに投げかけていけば、それでよいのです。そこにおられる主イエスがグループを導いてくださいます!!
追記:
1. 無理せず、何度かに分けて
本来は、「祈り」までが一つのまとまりなので、一回の学びでそこまで終わらせたいところですが、時間の関係で終えることのできない場合も多いと思います。そのような時は、無理をせずに、途中で止めて、次回に続きをしたらよいでしょう。
2. 聞き出すための準備
司会者の準備は、自分が参加者に教えるためではありません。参加者からよりよく「聞き出す」ためです。このことは、通常の逆ですので、心に留めておきましょう。
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