Q & A

スモールグループに関して、よく寄せられるご質問があるので、ここでお答えします。


Q 未信者の方と聖書を学びたいのですがどうしたらよいですか。

A 聖書を学んでみたいというお気持ちがあるということが前提となりますが、そのような方でしたら、聖書を読む会の「救いの基礎」を使って聖書を読んでいくことをお勧めします。その時、「一回何十分、合計4回まででしたらいいですか?」などと、時間と回数を限定すると、「それなら」という思いになってくださるかもしれません。「救いの基礎」は第一課だけで終わっても価値があります。天地を造られた神様に触れる機会となりますので。無理をせず、その方の求めや気持ちを大切にして、できる範囲ですることがよいと思います。


Q 教会としてスモールグループを始めたいのですが、方法を教えてください。

教会の状況は、一つ一つ違いますので、単純な一つの方法というものはありません。本ウェブサイトの「YouTube配信」のページには、いくつかの教会でスモールグループを導入している試みが掲載されています。その取り組みを視聴していただくと、現実は多様であり、統一的な方法はないことをご理解いただけると思います。

 

一提案

 ただ、同時に、基本的な考え方があります。それは主イエスが12使徒を育て、派遣したあり方です。まず、一番の指導者(通常、教職)の方が、信徒リーダー数人の方々と継続的な学びと交流の時を持ち、次の段階では、その信徒リーダーがそれぞれのグループで同じことを行うというものです。

 「聖書を読む会」の手引を使う場合は、一つの可能性として以下のようなな方法を提案したいと思います。

 

  1. 指導者とグループリーダーによるスモールグループ

 先ずは、指導者(通常、教職)が「救いの基礎・改訂版」と「神のご計画」を使って、一対一で、あるいは少人数の信徒リーダーの方々と聖書全体の流れと福音を学んでいきます。この時、知識を得るためだけではなく、共に神を見上げ、互いに助け合い、分かち合う共同体として成熟していくことを目指します。この交流を継続しながら、「救いの基礎」の次に、ルカ>使徒>ロマ、と学びを進めていきます。

 手引を使う方法に関しては、「手引の使い方とスモールグループ」の中の「スモールグループで手引を使う場合の基本」のページをご覧ください。

  2. 各スモールグループで

 指導者(教職)によるスモールグループが「救いの基礎」を終える頃、信徒リーダーたちは、自分たちのスモールグループで、「救いの基礎」を使って学び始めます。そして、ルカ>使徒>ロマ、と進んでいきます。この場合も、それぞれのスモールグループが、共に神を見上げ、互いに助け合い、分かち合う共同体として成熟していくことを目指します。グループリーダーは、上記のように、指導者と他のグループリーダーと定期的に交流を保ち、リーダー間の学びと励ましを持ち続けることが大切です。

 

 現実には、教会の状況はそれぞれ大きく違いますし、絵に描いたようにはいかないのですが、一つのヒントになればと願っています。


Q 個人のデボーションとスモールグループでの学びの違いはどこにあるのでしょう。

A  みことばを読み、意味を思い巡らし、祈りつつ従っていくという点では同じです。しかし、違いもあります。

 

1. みことばの豊かさが味わえる

 スモールグループでの学びのほうが、より広く、また深く学べることが多いと言われています。その理由としては、「手引の使い方とスモールグループ」の中の「グループで聖書を読むと教えられることの多い理由」をご覧ください。

 

 2. 共同体の形成

 スモールグループで学ぶ場合のゴールは、神と人を愛する共同体の形成にあり、これは個人のデボーションが直接目指していることではありません。詳細は「手引の使い方とスモールグループ」>「スモールグループで手引を使う場合の基本」の中の「4. スモールグループが目指していることを掴む」をご覧ください。


Q 一グループの人数はどのくらいがよいですか。

一般的に、7、8人を越えると、全員の発言が難しくなると言われています。その場合は二つに分けるのが良いかもしれません。ただ、これも状況や参加者によって対応が様々です。


Q どのくらいの頻度でスモールグループを持ったら良いでしょう。

A  週に一回から、月に一回までの頻度で持たれていることが多いようです。多忙なメンバーにとって週に一回は難しく、月に一回ですと、継続性が失われるという声を聞きます。まずはグループ全体で相談して決め、その後は、状況に応じて変える柔軟さがあると良いと思われます。


Q スモールグループの参加者は、誰が、どのように決めたらよいのでしょうか。

Aこの点は、教会の方針によります。地域別、年齢別、性別、自由な集まりといったように、様々です。決める主体も指導者と役員会という場合もあれば、信徒の方々の自主性に任せるという場合もあります。一度試して様子を見たのち、再度検討するという柔軟性が大切かと思われます。


Q 参加者はどのような準備が必要でしょう。

A  参加者も一度は予習しておくことが望ましいと思われますが、予習なしのグループも少なくありません。


Q 質問に対する解答集はないのですか。

A 手引には解答集はありません。その理由に関しては「手引の使い方とスモールグループ」の中の「グループで聖書を読むと教えられることの多い理由」の項目をご覧ください。


Q 信徒だけの集まりで、間違った解釈に陥る危険はありませんか。

A  その危険は少ないと思われます。それには、二つの理由があります。

 

1. 教職とリーダーとの親密な関係

 一つは、スモールグループのリーダーは通常、教会の教職の先生から信頼され、また、教職の先生と交流を保っているからです。(上記「一提案」参照)

 

2. オリジナル手引の信頼性

 もう一つの理由は、オリジナル手引は釈義ができる人々によって執筆されていて、グループが「まとめ」などに記されていることから大きくそれない限り、正しい解釈の範囲に留まることができるからです。また、手引の内容は、「聖書を読む会」の理事の方々にも目を通していただいています(理事会の構成は「聖書を読む会について」のページをご覧ください)。


Q 専門家による釈義に基づく手引と、参加者による発見や解釈は、どのような関係にあるのでしょう。

A「手引の使い方とスモールグループ」の中の「グループで聖書を読むと教えられることの多い理由」の項目をご覧ください。


Q 「聖書を読む会」の手引はどのような信仰理解に基づいているのですか。

 A 「聖書を読む会について」のページの「信仰基準」をご覧ください。また、オリジナル手引は「聖書を読む会」発行の「神のご計画」に記された福音理解に基づいています。


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