スモールグループの司会者は何をしたらよいのでしょうか。聖書を読む会の手引を使う場合は、以下の4つの点が大切です。
「聖書を読む会」の手引の特徴は、参加者が主体であることです。具体的には「参加者が考え発言する」ことにあります。ですから司会者は、聖書を教える人ではありません。参加者の発言を促す進行役、参加者から聞き出す人です。
多くの方々は、聖書の意味や、聖書からどう生きるかをを自分で考えることに慣れていません。それを人前で発言することはなおさらでしょう。そのため、参加者の方々は、慣れていないことにチャレンジする気持ちを持っていただきたいと思います。
それでも、参加者が慣れていくには時間がかかりますし、無理強いはできません。そこで、司会者は、「参加者全員が考え発言する」方向に、忍耐深く、また、知恵をもって導いていただきたいと思います。
司会者があらかじめ目を通す場合、
1. 手引の流れを理解しておきましょう。オリジナル手引には、一つの流れがあります。
a みことばに聴くこと:「質問」、脚注、コラム、「まとめ」まで(解釈)
b みことばに従うこと:「考えよう」(適用)
c 従えるよう祈ること:「祈り」
2. 以上の流れを意識して、自分なりにあらかじめ聴き、従い、祈っておきましょう。
聖書を読む会は、多くのスモールグループを見てきました。残念ながら長く続かないグループも少なくありません。その理由の多くは、参加者の不満が募ってくるからですが、その不満の原因を知って工夫すると、スモールグループを楽しく、長く続けやすくなります。長く続けるコツ。それは、以下の4つです。
スモールグループで聖書を学ぶ時に大切なのは、何のために集まるのか、手引を使うことの最終的なゴールはどこにあるのかをしっかりと見据えることです。そのゴールは、主イエスのことばに聴いて従う共同体、つまり、神と人を愛するコミュニティーを形作ることです。これを知っておくと、手引をよりよく使うことができ、状況に応じた判断ができます。
神と人を愛するコミュニティーを形作る第一歩は「心を開いた分かち合い」をゆっくり築いていくことです。そして、そのためには、個人の秘密や情報を絶対に漏らさない決意が必要です。
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